モビール作品で知られるアレクサンダー•カルダーは、最初はエンジニアを志して工科大学へ進学。そこで学んだ幾何学や動力学が、後に作家としての彼の作品に大きく反映されることとなります。2000年に開催されたカルダー展の図録が、久々にニュー荷しました。
「動物と動き。この二つの言葉は芸術において切っても切れない関係にある」。
本書はカルダーの言葉と図版を組み合わせた構成になっており、これは動物のスケッチに添えられた言葉のひとつ。彼は動いているものを目で捉え、一本の線で描く素描を得意としていました。
「動物にはいつも絶え間ない動きが感じとれるのであり、それをうまく描けるように心がけていなくてはならない」。
『Alexander Calder
Motion&Color
アレクサンダー・カルダー』
2000年 社団法人国際芸術文化振興会