本の紹介『造形思考 上下2冊セット』パウル・クレー

 

空間のなかに入って実際的に考察してみよう。わたしたちの平面の空間的なものは、想像上のものであり、これはしばしば画家を苦しめる」。
〈作品空間における位置決定〉より

パウル・クレー『造形思考』からの一文です。この本は彼のバウハウス時代の論文や講義草稿を集約したもので、それを公刊することはクレーの強い希望だったそうです。後世に伝える必要性を感じていたのでしょう、今でも本を開けばクレーの講義を聞けます。ほかにも素描集や展覧会図録など、関連書籍がまとめてニュー荷しています。

『造形思考 上下2冊セット』

パウル・クレー
共訳 土方定一 菊盛英夫 坂崎乙郎
1987年9刷 新潮社