イタリアの画家、フランチェスコ・クレメンテの書籍がまとめてニュー荷しています。パステル、水彩画にフォーカスした作品集や、詩人のグレゴリー・コーソとの共作など、彼の様々な仕事が揃いました。
わたしは特に水彩画が、クレメンテの絵の危うさを一番表していると思います。おそらく水を使うからでしょうか、彼が関心を持つ霊的・性的な事柄が、徐々に増殖する菌のようにぞわぞわと、布に染みついたシミの如く絵になっていて、妙に現実を見ている気分になるのです。
『INDIA』
FRANCESCO CLEMENTE
1981 TWELVETREES PRESS