詩人は「んガッと掴んでぱっと放す」ということに長けています。
最近は何でも手放せ、と言いますが「手放す」とは「んガッ」と掴めた人だけが出来る、ということも覚えておく必要があります。
未来とは 過去の方角から走ってくるのだ
物凄いことばに出逢うと「え?何コレちょっと信じられない」と思います。それがどういう意味か、どんな真実が隠されているのかという以前に私は茫然と恍惚と、立ちすくみます。
つまり 死も
生誕の方角から
路線『花のもとにて 春』より
吉原幸子の詩は、もっと自由であっていいということを思い出します。そうだここに広い場所があった、と私はそっと微笑む。
今夜はよく眠れる気がする。
YONA Megumi