「出会うことを恐れすぎてた」
この写真集を開いてまず思ったことはこうだった。
とても上手い写真があなたの目の前にあります。構図や光の入り具合、並ぶ順番も抜かりない。その作風は昨今のニーズにも合っているようです。
でもなんで?今の私にはまったく響いてこない。
そういう写真は、私の内奥にまで触れてくるものよりずっと多い。当たり前である。しかし焦ってはいけない。
写真とは波長が合うかどうか、これに尽きるのではないでしょうか。
波長が合うあの心地よさ。ああだから出会ってしまったのか。出会ってしまったから波長が合うのか。私は出会うことを恐れすぎていたのだ。
あなたがそこで写真を撮っていてくれてよかった。
YONA Megumi