はじめまして。hikkieです。
今月からsmoke booksさんでブログを書かせていただくことになりました。
ジャンル問わずの気の向くままのブログですが、よろしくお願いします。
4月。入園入学・進級・入社と、それぞれの新生活が始まりました。
みんなドキドキソワソワ。それを見守る親もドキドキソワソワ。
友達はできるかな?馴染めるかな?泣いてないかな?心配しだしたらきりが無いのが親心です。
我が家には幼稚園児がいますが、入園時はやはりドキドキソワソワしました。
我慢できずに木陰に隠れて市原悦子のように覗いたり。
ふと辺りを見渡すと、似た様な悦子達が木陰や柵の側にワラワラいるじゃないの。
「わかる!わかるよ!!」と肩を叩いてみんなで一杯飲み交わしたい気分になりました。
子を思う気持ちはみんな一緒。でもずっと見守るわけにはいかない。
そこで思いついたのは「背守り」です。
「背守り」とは、日本の古いおまじない。
子どもが無事に成長する事が今よりも容易でなかった時代に、
我が子の健やかな成長を祈って着物の背中に魔除けの刺繍をしたものです。
私は着物が好きなので背守りの存在は知っていましたが、
より深く知ったのは昔LIXILギャラリーで観た「背守り 子どもの魔除け展」でした。
背守りの他に様々な子どもの為の魔除けを集めたその展示では、そ
の実物と共に石内都さんの写真が展示されていました。
「ひろしま」に代表されるように、彼女の写真はその「もの」が持つ背景・時間・関わった人の感情までもを写し出す。
夜なべしてひと針ひと針刺したであろう母達の姿や、その切なる思いとぬくもりが展示からひしと伝わってきました。
世の母の偉大さと慈悲深さに胸を打たれたと同時に、私自身がこれから幼子を育ててゆく覚悟を得たのを覚えています。
それをふと思い出し、我が子の新生活の充実を祈って入園時には背守りを付けることに。
気持ちがあれば図案は何でもOKとし、私は娘の好きな猫を最初に付けました。
下着に付けたので痒くならないよう、玉留めはあえて外側に。
「背中の猫ちゃんが守ってくれるからね。大丈夫だよ。」
と娘に伝えていましたが、子供にとっては随分心強かったようですし、
私にとっても安心材料になりました。
TV番組の「はじめてのおつかい」(大好き!)では音声用のマイクを入れる為の袋をお母さんが手作りし、
「お守り」と称し子どもに持たせていますが、不安になった時は不思議とどの子も「お守りがあるから大丈夫。」
と言ってみたり触ったりするのです。
お守りは想像以上に小さな子どもにとって心の拠り所になるみたい。
うちの子は幼稚園で辛いことがあった時も、「でも背中のお守りがあるから大丈夫だったよ。」と話してくれたこともありましたし、
今年の4月も付けてとリクエストされました。
おまじないみたいなものだから、縫わずにアイロンワッペンを付けたり、なみ縫い数針だけでもOK。
願いを込めながら付けてみてください。可愛いアクセントにもなりますしね。
調べてみたら、最近は可愛い背守りの本も何冊か出ているようです。
私は堀川波さんの「かわいい背守りししゅう」が気になる…。
では、こんな感じではじまったブログですが、これからよろしくお願いします。
【今日の1冊】
「背守り 子どもの魔除け」 LIXIL出版