コトバが少なく ストーリーは易しい、おまけに絵も優しい。ドラマティックさが少ない。そんなのが条件でしょうか。あらためて そういう絵本に惚れます。
スキマのような空気感があって 窮屈でない絵本は 居心地が良いです。教育的とか おもしろさとか 絵本に目的を持たないでいたいと思うとき こういう絵本に魅せられます。でも だからでしょうか、そういう絵本こそ 絵やコトバが丁寧です。
雪まで降っちゃって 閉じこもってしまいたくなるよな冬の時間。命にとっては こんな 活動的にできない時間が大切だな〜と思います。冬だからこそ こういう目的のない、頑張ってない?絵本を読むのが 子どにも大人にも 気分に合うかもです。さて はじめは‥‥。
「シルクハットぞくは よなかのいちじにやってくる」 おくはらゆめ さく 童心社
よなかの1時にやってきて みんなの掛け物を ちょっとだけ 直してくれるだけ。そんなシルクハットぞく。ちょっとだけ ちょっとだけで 誰にも気づかれない それこそ あまり意味のない 彼らがステキに描かれます。
「ゆき」 ユリ・シュルヴィッツ さく/さくまゆみこ やく/あすなろ書房
ゆきは テレビもみないし、雪は ラジオも聞かない。雪は ひとひらずつ 落ちてくる 降ってくる。子どもはそれに心を躍らせる。メルヘンな出来事、降雪というファンタジー。ホントにきれいで ためいきが出ますよね。ゆきって。
「もりのパンやさん」松谷みよ子 さく/ひらやまえいぞう え/童心社
もりのパンやさんに毎晩やってくる 動物たちがそれぞれのパンをつくるおはなし。きつねのコッペパン、たぬきのあんぱん、りすのジャムパン。どれも おいしそうです。
「りんごです」川端誠 さく/文化出版局
たまりません。「りんごです」っていうだけの絵本。でもおかあさんのホッペやエプロンのぞうさん、いろんな時期のりんご(種も 花も みんなりんごです)など 見ているだけでも なんだか かわいいりんご‥‥‥です。
「おめでとう」舟崎克彦 ぶん/宇野亜喜良 絵/福音館書店 こどものとも年少版
クマのポトフくんが 冬眠で眠っちゃう前にと森のおしゃれな動物たちが「おめでとう」をしに 次々やってくるおはなし。気持ちがうれしい「おめでとう」なこと。わけわかんなくても嬉しい。
「こねこねこ」きむらよしお さく/福音館書店 こどものとも年少版
こねこが こねこね パンを作っています。その工程は こねこねして ちょっと休憩して〜を2回。おいしくて あっつあつの 手づくり焼きたてパンは ほんとに心地良いおいしさですよね。こねこたちの いたずらな表情を見てるのも 楽しい。
「むくむくもごもご」松竹いね子 さく/ましませつこ え/福音館書店 こどものとも0.1.2
セーターのなかで むくむくもごもご‥‥で バーッて出てくる 動物たち。うまくいかないやら 出てきて見えた笑顔やらステキです。小さな不安と 笑顔で達成、ちいさな いないいないばあですが 絵があったかいのが 良いのです。
「あくびでねんね」神沢利子 さく/沢田としき え/福音館書店 こどものとも0.1.2
はるのひに うしがむおーーん あくびした。‥‥つぎつぎ あくびが続きます。あくびの気持ち良さが 動物の表情にも あくびの音にもステキにあらわれていて 気持ちいい。サイコー。
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