西条八十 かなりあ

清澄 eastend TOKYOBOOKS近所の川からの眺め
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童謡 「かなりあ」
  
   作詞:西条八十 作曲:成田為三
  
 歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか
 いえいえ それはなりませぬ
  
 歌を忘れたカナリアは背戸の小薮に埋めましょか
 いえいえ それもなりませぬ
  
 歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょか
 いえいえ それはかわいそう
 

 歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい
 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す  

 

この作品の原詩、「かなりあ」は、1918年(大正7年)の

「赤い鳥」11月号に掲載され、「

赤い鳥」専属の作曲家であった成田為三が曲を付けて、

1919年(大正8年)の5月号に楽譜と一緒に掲載されたそうです。

 

smokebooks.netの shopにupされている

西条八十 詩集の「砂金」に収録されています。

西条はこの歌詞のかなりあに 自分の当時の状況を

重ね合わせて書いたと いわれています。

詩人にとって「詩が書けない」ことは

「うたを歌えないかなりあ」ですもんね。

 

 

最近 西条八十の本がよく入荷したので 

読んでいると とくに童謡としてまとめられている

詩に心がうごきました。

   

 西条八十の歌詞には 他に「青い山脈」もあったり

知らずに聞いてます。